滋賀・近江八幡市で大人気！国産パン用小麦の魅力と成功の秘訣
滋賀・近江八幡市で栽培される国産パン用小麦が今、大人気です。モッチリ食感が特徴のこの小麦は、最新の技術と生産者の努力によって高品質を保ち続けています。今回は、2024年7月7日に放送されたNHKの番組「うまいッ！」で紹介された滋賀の国産パン用小麦について詳しく見ていきましょう。
滋賀・近江八幡市の国産パン用小麦の特徴
久保田聡子と小林涼子が紹介する国産パン用小麦
パン用小麦にはタンパク質が豊富で、パン作りに適した特性があります。滋賀・近江八幡市では、この特性を活かした国産パン用小麦が栽培されています。国内の小麦作付面積は急拡大しており、全体の26％を占めています。特に、パンに適した新品種の登場がこの拡大に寄与しています。
井狩篤士さんの栽培方法と最新技術
滋賀・近江八幡市の生産者、井狩篤士さんは120haの広大な面積で小麦を栽培しています。井狩さんは10年ほど前から小麦栽培への転換を進めてきました。品質を維持するために、収穫はスピードが命です。収穫後、小麦は井狩さんの自前の施設で乾燥させられ、赤カビ病の小麦の粒だけを弾き飛ばす最新の機械も導入されています。さらに、収穫した小麦1トンにつき200gをサンプルとして抜き取り、病気の有無などを検査しています。
井狩さんの国産小麦を使ったパンの魅力
井狩さんの地元にあるパン屋では、毎日80種類のパンが販売されており、その多くに井狩さんの国産小麦が使われています。特に人気の牛乳パンは、井狩さんの小麦粉の特徴であるタンパク質の豊富さともっちり食感を活かし、他のパンと異なり発酵時間を2時間と短くすることで、小麦の風味を最大限に引き出しています。このパン屋では、パンの種類によって10種類の小麦粉を使い分けており、地元の小麦を使うことで作り手の顔が見え、人とのつながりを感じられることが大切だと考えています。
国産小麦パンの試食と天野ひろゆきの感想
天野ひろゆきさんは、スタジオで国産小麦を使ったパンを試食しました。「もっちりしているが、耳の部分が薄く、カリッとしている」とコメント。同じ品種の小麦でも、育てる環境や肥料によって成分が大きく変わるため、井狩さんは自分たちで育てた小麦をブレンドして品質を安定させています。地域ごとに異なる小麦の特性を活かしたパン作りが各地で進んでおり、スタジオでは東北地方の小麦「もち姫」を使った食パンも試食されました。天野さんは「めっちゃしっとり。もっちりしている」と感想を述べました。
コンビニパンへの国産小麦の導入と新商品開発
食品業界でも国産小麦の注目度が高まっており、コンビニ向けのパンにも使用されています。井狩さんの小麦を使ったパンは、今年1月に発売されたコンビニの定番商品で、モッチリ感の違いが明確に分かると評価されています。この工場ではパンのモッチリ感を計測する試験が行われ、パンの中心部をカットして圧力をかけ、押し戻す復元力を測定しています。井狩さんの小麦では、押し返す力が少なく、噛んだときにモッチリ感が強いことが分かりました。秋には大手コンビニで井狩さんの小麦を使った新商品が登場予定で、現在はドーナツの開発が進められています。ドーナツは直径を小さくして高さを出すことで、モッチリ感をより強調しています。
特徴生かし 広がる可能性 国産パン用小麦/夢は”金色の王国”国産パン用小麦 滋賀
番組内では開発中のドーナツをスタジオで試食。天野さんは「高さがこんもりしていて、しっとりドーナツで揚げてる？という感じ」とコメント。井狩さんの小麦を活かすために、サイズや製法を工夫して試作しています。小林さんは小麦の取材について「井狩さんの生産に対する思いや工夫が大変勉強になった」と話しました。井狩さんの夢は、滋賀を「金色の王国」として、国産パン用小麦の生産をさらに拡大し、多くの人々に喜ばれるパンを提供することです。
まとめ
滋賀・近江八幡市の国産パン用小麦は、そのモッチリ食感と高品質で多くの人々に愛されています。生産者の努力と最新技術によって作られるこの小麦は、地元のパン屋やコンビニ商品に活かされ、多くの消費者に喜ばれています。国産小麦の魅力をぜひ一度味わってみてください。井狩さんのような生産者が日本各地で増えることで、地域の特色を活かした美味しいパンがもっと身近になるでしょう。
コメント