静岡県の豊かな食材と美しい風景を楽しむ旅番組『昼めし旅』では、新茶の季節に合わせて牧之原市や焼津市、藤枝市、そして神奈川県茅ヶ崎市を訪れ、地元の美味しい料理を紹介しました。今回は、お茶摘み体験や地元の特産品を使った料理、さらに桑田佳祐さんゆかりの地でのグルメ探訪の様子をお届けします。
お茶摘み初体験！牧之原市の茶農家さん
静岡県牧之原市の魅力
静岡県牧之原市は、日本有数のお茶の産地として広く知られています。この地域には約5000ヘクタールもの広大なお茶畑が広がり、毎年多くの観光客やお茶愛好者が訪れます。牧之原市の豊かな自然環境は、お茶の栽培に最適であり、高品質なお茶を生み出しています。
今回、久保田磨希さんが訪れたのは、大正13年に創業された石神製茶。このお茶農園は、姉妹で経営されており、家族の伝統を守りながら現代のニーズに応えるお茶作りを続けています。石神製茶では、長年の経験と技術を活かし、手摘みで丁寧に収穫された茶葉を使用しており、その品質は全国的にも高く評価されています。
念願のお茶摘み体験
石神製茶に到着した久保田磨希さんは、まず念願のお茶摘み体験をしました。お茶摘みは、静かな早朝から始まり、涼しい風が吹く中で一つ一つの新芽を丁寧に摘み取る作業です。久保田さんは、石神製茶のスタッフからお茶摘みのコツを教わりながら、一心不乱に新茶の芽を摘み取りました。その様子は、まるで昔ながらの日本の風景を思い起こさせるようでした。
「新茶の香りがとても新鮮で、摘み取るたびに癒されます」と久保田さんは感想を述べました。お茶摘みの体験は、ただお茶を摘むだけでなく、その背後にある自然の恵みと人々の努力を感じる貴重な時間となりました。
茶葉としらすのおにぎり
お茶摘み体験が終わると、久保田さんは石神製茶の手作りご飯を拝見しました。石神製茶では、地元の食材を使ったさまざまな料理が提供されていますが、特に茶葉と駿河湾しらすを使ったおにぎりが人気です。
久保田さんは、まず茶葉としらすのおにぎりを試食。「お茶の苦味としらすの風味が絶妙にマッチしていて、本当に美味しいです」と絶賛しました。このおにぎりは、新鮮な茶葉としらすの旨味が口の中で広がり、自然の味を楽しむことができます。
さらに、石神さんが作った新茶の天ぷらも登場。カリッと揚げられた天ぷらは、お茶の香りが豊かで、久保田さんは「お茶の風味がとても良く出ていて、サクサクとした食感がたまりません」と感動していました。
姉妹で受け継ぐお茶農園
石神製茶は、2019年に姉妹で経営を引き継ぎました。それまで製茶業を辞めることも考えていた石神さんですが、家族の伝統を守り続けることを決意し、新たな挑戦を始めました。姉妹で力を合わせ、地元の味を大切にしながら、新しい試みを取り入れたお茶作りをしています。
「私たちの使命は、お茶を通じて地域の文化や伝統を守り続けることです」と石神さんは語ります。地元の人々や訪れる観光客に愛される石神製茶のお茶は、今もなおその味と香りで多くの人を魅了し続けています。
焼津市の新名所！漁港リノベーション施設
焼津PORTERSとカツオ節たっぷりおにぎり
焼津市の新たな名所として注目を集める「焼津PORTERS」は、昨年漁港の倉庫をリノベーションして誕生した商業施設です。この施設は、地元の魅力を再発見し、訪れる人々に新しい体験を提供する場所として人気を博しています。焼津PORTERSには、フードコートを含む5つの店舗が入居しており、地元の新鮮な食材を使った料理や商品を楽しむことができます。
焼津PORTERSの魅力
焼津PORTERSの魅力は、その独特な雰囲気と地元の食材を活かしたメニューにあります。漁港の倉庫をリノベーションしたことで、施設全体が海の香りと歴史を感じさせる趣のある空間になっています。訪れる人々は、海風に吹かれながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
「こめふく」の絶品おにぎり
施設内にある「こめふく」は、地元の水産会社が経営するおにぎり店で、焼津市の新たなグルメスポットとして話題です。久保田磨希さんが訪れたこの日、店内は地元のお客さんや観光客で賑わっていました。
「こめふく」では、特製のカツオ節をたっぷり使った醤油焼きおにぎりが人気メニューの一つです。カツオ節は、焼津で育てた米に合うように特別に調整され、その風味が引き立つようにたっぷりとおにぎりにかけられています。
醤油焼きおにぎりの試食
久保田磨希さんが試食したのは、このカツオ節たっぷりの醤油焼きおにぎり。見た目からして圧倒的なボリュームで、カツオ節が山のように盛られています。久保田さんは「ご飯にはまだたどり着いてないですけど」とそのボリュームに驚きつつ、一口食べるとその美味しさに感動しました。
「カツオ節の風味が口いっぱいに広がって、本当に美味しいです。醤油の香ばしさとカツオ節の旨味が絶妙にマッチしていて、何個でも食べられそうです」と久保田さんはコメント。
地元の味を守る取り組み
「こめふく」のおにぎりには、焼津の伝統的な製法で作られたカツオ節が使用されています。地元の水産会社が経営するこの店では、地元の味を守りつつ、新しい試みにも挑戦しています。カツオを肥料に混ぜて育てた米を使用することで、自然の恵みを最大限に活かしたおにぎりを提供しています。
地元と観光客の交流の場
焼津PORTERSは、地元の人々と観光客が交流する場としても機能しています。施設内では、地元の特産品や新鮮な海産物を販売するショップもあり、訪れる人々は焼津の豊かな食文化を楽しむことができます。また、週末には地元のアーティストによるパフォーマンスやイベントも開催され、賑やかな雰囲気を楽しむことができます。
人気のシフォンケーキと黒はんぺんフライ
藤枝市の河原崎さんの手作りスイーツ
次に訪れたのは、静岡県藤枝市にある河原崎さんの家です。河原崎さんは、日替わり店舗「to.mo.ni.」で金曜限定のシフォンケーキを販売しており、その評判はSNSを通じて広がっています。河原崎さんのシフォンケーキは、そのふわふわの食感と優しい甘さで、多くのファンを魅了しています。
河原崎さんはもともと専業主婦として家事に専念していましたが、お菓子作りが趣味で、その腕前が評判となり、ついにはシフォンケーキを販売するようになりました。久保田磨希さんが訪れた際には、河原崎さん自慢のシフォンケーキを試食。ふわふわとした軽い食感に感動し、「まるで雲のような柔らかさ」と絶賛しました。
シフォンケーキの秘密
河原崎さんのシフォンケーキの秘密は、厳選された材料と丁寧な製法にあります。地元で採れた新鮮な卵や、こだわりの小麦粉を使用し、ふんわりとした食感を出すために丁寧に泡立てられた卵白が特徴です。また、焼き上がりの温度管理や冷却方法にもこだわり、常に最高の状態で提供できるよう努めています。
「to.mo.ni.」では、金曜限定で販売されるシフォンケーキを目当てに、多くの人々が訪れます。その人気ぶりから、販売開始後すぐに売り切れてしまうことも珍しくありません。河原崎さんのシフォンケーキは、まさに藤枝市の新たな名物として注目を集めています。
黒はんぺんフライの秘密
河原崎さんの家では、地元の特産品を使った料理も楽しむことができます。久保田さんは、河原崎さんが作る黒はんぺんフライや麻婆豆腐丼などを拝見しました。黒はんぺんフライは、静岡ならではの料理で、新鮮な魚を使ったはんぺんをカリッと揚げた一品です。
黒はんぺんは、静岡の伝統的な食材で、魚のすり身を使って作られます。その独特の風味と食感は、地元の人々に愛され続けています。河原崎さんは、この黒はんぺんをフライにすることで、さらに美味しさを引き出しています。
久保田さんは、揚げたての黒はんぺんフライを一口食べて、「まるでお魚を食べているみたい」とその美味しさに感動しました。外はサクサク、中はふんわりとした食感が特徴で、魚の旨味が凝縮された一品です。これに合わせた麻婆豆腐丼も、地元の食材を活かした絶品料理で、久保田さんはその味に舌鼓を打ちました。
河原崎さんの取り組みと地元愛
河原崎さんは、地元の食材を活かした料理を提供することで、地域の魅力を伝える活動を続けています。彼女の料理は、家庭的でありながら、地元の伝統や文化を感じさせるものばかりです。藤枝市の豊かな食材を使った料理は、訪れる人々に地元の魅力を再発見させ、心温まるひとときを提供しています。
桑田佳祐さんゆかりの地、茅ヶ崎市のグルメ探訪
老舗洋菓子店の名物カシススイーツ
茅ヶ崎市は、日本を代表するバンド、サザンオールスターズの桑田佳祐さんの故郷として知られています。この街には、桑田さんゆかりの場所が点在し、多くのファンが訪れる名所となっています。今回は、茅ヶ崎市の魅力を再発見するグルメ探訪に出かけました。
最初に訪れたのは、老舗洋菓子店「エトアール洋菓子店」です。この店は、地元の人々に愛され続けており、特に「真夏のカシス」という名物スイーツが人気です。カシスの爽やかな酸味と甘さが絶妙に調和したこのスイーツは、夏にぴったりの一品です。
エトアール洋菓子店は、創業以来、地元の食材を活かしたスイーツ作りにこだわり続けてきました。特にカシスは、茅ヶ崎の気候に適した果物で、そのフレッシュな風味がスイーツに最適です。「真夏のカシス」は、カシスの果実をふんだんに使い、口に入れた瞬間に広がる爽やかな香りが特徴です。
久保田磨希さんが試食した際、「カシスが爽やかで、本当に夏にぴったりのスイーツですね」とコメント。その美味しさに感動し、すぐにもう一つ食べたくなるような一品でした。
人気の揚げパン
続いて訪れたのは、茅ヶ崎市の名物パン屋「冨貴堂」です。この店は、創業から数十年にわたり、地元の人々に愛され続けている老舗パン屋です。特に人気の高い揚げパンは、ふわふわの生地とザクザクとした砂糖の食感が特徴で、一度食べたら忘れられない味わいです。
冨貴堂では、5種類の揚げパンが用意されており、中でも一番人気は「きなこ揚げパン」です。きなこの香ばしい風味と、砂糖がザクザクとした食感が絶妙にマッチしています。久保田さんが試食した際には、「砂糖がザクザクしていて美味しい」と、その独特な食感を楽しみました。
店主のこだわりは、揚げる際の温度管理と、パン生地の発酵時間です。これにより、外はカリッと、中はふんわりとした絶妙な食感が生まれます。さらに、揚げたてを提供することで、常に最高の状態でお客様に提供できるよう努めています。
茅ヶ崎市の魅力と桑田佳祐さん
茅ヶ崎市は、桑田佳祐さんの故郷としても有名で、サザンオールスターズのファンにとっては聖地とも言える場所です。桑田さんが幼少期を過ごしたこの街には、彼にゆかりのある場所が点在し、多くのファンが訪れます。
エトアール洋菓子店や冨貴堂も、そんな茅ヶ崎市の魅力を伝える場所の一つです。地元の食材を活かした美味しいスイーツやパンを楽しみながら、桑田さんの音楽に思いを馳せる時間は、ファンにとって特別なものとなります。
長野県南木曽町での和スイーツ体験
茶房ゑびやのクリーミあんみつ
長野県南木曽町は、美しい自然と伝統文化が息づく地域として知られています。今回は、この南木曽町で評判の甘味処「茶房ゑびや」を訪れ、和スイーツの魅力を堪能しました。
副島淳さんが訪れた「茶房ゑびや」は、昭和55年に創業された老舗の甘味処です。店内は、昔ながらの雰囲気が漂い、落ち着いた和の空間が広がっています。ここで提供される和スイーツは、地元の素材を活かし、丁寧に作られたものばかりです。
特に人気なのが、クリーミあんみつです。このあんみつは、滑らかなクリームと甘さ控えめのあんこが絶妙にマッチしており、食べる人を虜にします。副島さんが試食した際、「癒やされますわ」とその味に感動しました。クリーミな舌触りと、あんこの豊かな風味が口の中で広がり、一口食べるだけで幸せな気持ちにさせてくれます。
サヤエンドウの親子丼
「茶房ゑびや」では、甘味だけでなく、地元の食材を使ったお食事も楽しめます。特に、店主の平田さんが作る季節の料理は絶品です。この日は、副島さんが旬のサヤエンドウを使った親子丼や豆腐とサヤエンドウの味噌汁を試食しました。
平田さんは、地元で採れた新鮮なサヤエンドウをふんだんに使い、その美味しさを最大限に引き出す工夫をしています。サヤエンドウの親子丼は、柔らかい鶏肉とシャキシャキとしたサヤエンドウが絶妙に調和し、出汁の風味がご飯に染み渡ります。副島さんは一口食べて、「サヤエンドウの新鮮さと鶏肉の旨味が素晴らしい」と感嘆しました。
また、豆腐とサヤエンドウの味噌汁は、シンプルながらも深い味わいが特徴です。新鮮なサヤエンドウの甘さが味噌の塩気と相まって、ほっとする味わいを提供します。副島さんは、「味噌汁が美味しいね」とその味わいを堪能しました。
平田さんのこだわりと地元愛
茶房ゑびやの店主である平田さんは、地元の素材を活かした料理と和スイーツに対するこだわりを持っています。彼は、良いものだけを使い、丁寧に作ることを大切にしています。また、地元の伝統を守りながら、新しい試みにも挑戦しており、その姿勢が地元の人々に愛される理由の一つです。
「とにかく、使える材料は良いものを」と平田さんは語ります。彼の料理やスイーツは、地元の豊かな自然の恵みを感じさせるものであり、一口食べるだけでそのこだわりが伝わってきます。
まとめ
今回の『昼めし旅』では、静岡県や長野県、神奈川県で地元の美味しい料理をたくさん紹介しました。それぞれの地域の特産品や歴史を感じながら、美味しい料理を堪能できる素敵な旅でした。次回もまた、新たな美味しい発見をお届けします。
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