岐阜県岐阜市の長良川周辺で、伝統工芸と美味しい郷土料理を堪能できる旅に出かけましょう。テレビ東京の『昼めし旅』が放送した内容を基に、城下町の魅力と職人たちの食卓をご紹介します。この時期の岐阜市は迂回シーズンを迎え、長良川周辺は1年で一番賑わいます。岐阜といえば織田信長で、天下統一の拠点だったその歴史に触れつつ、今回は特に職人ごはんに注目します。
長良川の城下町を散策
職人技が光る和傘CASAの訪問
岐阜市の格子戸の町屋街で、やしろ優さんが訪れたのは和傘CASA。こちらでは「蛇の目傘 四君子カラフル（軒紫）」などの美しい和傘が販売されています。和傘の骨職人である前田さんは、日本にたった3人しかいない骨師の一人です。脱サラして職人となり、家族は広島で生活しています。和傘の骨を一本一本丁寧に作り上げるその技術は、まさに芸術の域。和傘の美しさと職人の情熱に触れることができる貴重な体験です。
岐阜名物「鶏ちゃん」の独自アレンジレシピ
前田さんが作る郷土料理「鶏ちゃん」は、鶏肉を味噌もしくは醤油だれに漬け込み、キャベツと炒めたものです。今回は前田さんの独自アレンジレシピをご紹介します。
材料
- 鶏もも肉：300g
- キャベツ：1/4玉
- 玉ねぎ：1個
- にんじん：1本
- しめじ：1パック
- ニンニク：2片
- 醤油：大さじ3
- 味噌：大さじ2
- みりん：大さじ2
- 広島のお好み焼きソース：大さじ2
作り方
- 鶏もも肉を一口大に切り、醤油、味噌、みりん、お好み焼きソースを混ぜたタレに30分ほど漬け込みます。
- キャベツ、玉ねぎ、にんじんを食べやすい大きさに切り、しめじは石づきを取ってほぐします。
- フライパンに油を熱し、みじん切りにしたニンニクを香りが出るまで炒めます。
- 漬け込んだ鶏肉を加えて炒め、肉の色が変わったら野菜を加えてさらに炒めます。
- 全体に火が通ったら、味を調えて完成です。
華やかなバラ練り切り団子のレシピ
やしろ優さんは和菓子店「緑水庵」を訪問しました。こちらでは、岐阜の名産である和菓子「飛鮎」をはじめとする多彩な和菓子が販売されています。和菓子職人の井深さんが手掛ける「バラ練り切り団子」は、その美しい見た目が特徴です。
材料
- 白玉粉：100g
- 水：適量
- 食紅：少量
- 白あん：200g
作り方
- 白玉粉に水を少しずつ加えながら耳たぶ程度の柔らかさになるまでこねます。
- 生地を小分けにし、一部に食紅を少量加えて色をつけます。
- 白あんを小さく丸め、白玉粉の生地で包みます。
- 色付きの生地でバラの花びらを作り、団子の上にデコレーションします。
- 鍋で湯を沸かし、団子を茹でます。浮いてきたら取り出し、冷水で冷やして完成です。
名古屋市のレトロな円頓寺商店街
愛知県名古屋市では、最も古いと言われる円頓寺商店街を訪れました。ここでは外国人観光客に人気の「Cat chopstick pillow」という猫型箸置きが売られている松川道具店があり、レトロな雰囲気を楽しめます。商店街の中を歩くだけで、昭和の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。特に、手持ちで頬張れる「肉玉お好み焼き」は、一度に21個焼くことができる名物で、1つ190円とリーズナブル。訪れる際にはぜひ試してみてください。
昭和9年創業の老舗写真屋「アサヒ写真」
昭和9年創業のアサヒ写真では、家族経営の暖かさと歴史を感じることができます。店の奥が自宅になっており、訪れるお客様に対しても家庭的な雰囲気で迎えてくれます。アサヒ写真では、戦争時には出兵する人々の写真を撮影していたという歴史もあり、現在では記念撮影や料理写真を手掛けています。特に「名古屋の味 きしめん」が岩井さんのお気に入りで、和風とんこつラーメンも人気の一品です。訪れた際には、ぜひ地元の味を楽しんでください。
豪邸に住む小椋家と廣瀬家の賑やかな日常とレシピ
岐阜市でやしろ優さんが出会ったのは、空手をやっている小椋くんとその家族です。いぶきくんは、松涛連盟 全国空手道選手権大会 小学2年男子型で3位になったことがある優秀な選手です。廣瀬家と同居しており、葉月さんの3人の妹も近所に住んでいるため、大家族で賑やかな生活を送っています。今回のご飯調査では、圧力鍋で作るほろほろ牛すじ煮込みや赤味噌おでん、赤味噌のサバ煮など、豪華な料理が並びました。
ほろほろ牛すじ煮込みのレシピ
材料
- 牛すじ肉：500g
- しょうが：1片
- ねぎ：1本
- 酒：100ml
- 醤油：50ml
- 砂糖：大さじ2
- みりん：50ml
- 水：適量
作り方
- 牛すじ肉を適当な大きさに切り、沸騰したお湯で下茹でしてアクを取ります。
- 圧力鍋に牛すじ肉、薄切りにしたしょうが、ねぎ、酒、醤油、砂糖、みりん、水を入れます。
- 圧力鍋の蓋を閉め、中火で加熱します。圧がかかったら弱火にして30分煮込みます。
- 自然に圧が抜けたら蓋を開け、中火でさらに煮詰め、味を調えて完成です。
まとめ
岐阜市と名古屋市の伝統工芸や郷土料理を通して、日本の魅力を再発見できる旅となりました。和傘職人や和菓子職人、そして郷土料理を作る職人たちの技と心意気に触れながら、美味しい料理を楽しむことができるこの旅は、一度体験してみる価値があります。特に、職人たちの技術と情熱に触れることで、日本の伝統文化の奥深さを感じることができます。ぜひ、実際に足を運んで、歴史と伝統に触れてみてください。
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