にんにくの新たな可能性発見!トリセツショーで学ぶ驚きの使い方
2024年6月20日放送のNHK総合「あしたが変わるトリセツショー」では、にんにくの新しい使い方が紹介されました。カレーやみそ汁、卵料理などが大進化するというにんにくの新機能について詳しく見ていきましょう。
名脇役から主役へ!にんにくのトリセツ
にんにくの隠れたパワーとは?
オハイオ州立大学の研究で、プレーンヨーグルトが生にんにくの香り成分を90%減少させることが分かりました。にんにく臭を抑えたい場合、食前に乳製品を摂るのがおすすめです。また、にんにくには香り、甘み、うまみ、辛み、食感などがあり、今回の放送では新たな隠れ機能が発見されました。
突撃!青森“にんにく王国”のごはん
青森県田子町でのにんにくの使い方
青森県はにんにくの国内出荷量の約7割を占める一大産地です。田子町では、肉じゃが、煮物、豚汁、カレー、クラムチャウダーなど、さまざまな料理ににんにくが使われています。にんにくをお湯に入れると隠れ機能でうまみがアップすることが判明しました。
青森県のにんにく栽培の歴史
- 60年以上の歴史:田子町では60年以上前からにんにくの栽培が始まりました。豊かな土壌と寒冷な気候が、にんにくの栽培に最適だったためです。
- にんにく王国:青森県全体で見ても、にんにくは生活の一部として溶け込んでおり、日常的に多用されています。
新発想!お湯に入れるとウマくなる
科学的視点で見るにんにくのうまみ効果
料理研究家の樋口直哉さんは、にんにくをお湯に入れることでうまみとコクが増すことを発見しました。イタリアの料理人がペペロンチーノを作る際ににんにくをお湯につけているのを参考にし、にんにくを40分お湯で茹でて作る塩ラーメンやリゾットなど、新たなレシピを考案しました。
樋口直哉さんの研究とレシピ
- ペペロンチーノの新レシピ:通常、にんにくは油で炒めるところを、お湯に入れてパスタに絡めることで、より深い味わいを出す方法を紹介。
- 塩ラーメン:にんにくを40分お湯で茹でてだしとして使うことで、動物性食材を使わないにもかかわらず、深いコクと風味が得られる。
- リゾット:コンソメの代わりににんにくだしを使用し、植物性食材のみで豊かな風味を実現。
簡単!コクうま!「にんにく水」の力
新調味「にんにく水」の作り方
沸騰させた500mlのお湯ににんにくスライス2枚を入れて5分で完成する「にんにく水」を使うと、みそ汁や炒め物、卵料理が格段に美味しくなります。にんにく水を使うことで、だしを減らしてもコクとうまみが増強されることがわかりました。
具体的な使用方法
- 汁物:みそ汁やスープに、500mlのお湯に対してにんにくスライス2~3枚を加えることで、簡単にうまみとコクを増すことができます。
- 炒め物:炒め物の仕上げに、100mlのにんにく水を加えることで、深みのある味わいが楽しめます。
- 卵料理:卵を溶く際に、にんにく水を加えることで、ふんわりとした食感と豊かな風味を引き出すことができます。
発見!コク味物質「アリイン」
料理の味を劇的に変えるアリインの正体
食品開発を行う会社の斉藤武さんが、にんにく水に溶け出す物質「アリイン」を発見しました。アリインは料理のコクやうまみを増強する物質で、にんにくの香りを抑えつつ、料理の味に深みを与えることができます。アリインは、甘みとうま味の受容体に情報を伝達し、味が強まる効果があります。
アリインの効果と活用
- コク味物質:アリインは通称「コク味物質」として知られ、料理の味に深みを加えます。
- 商品化:斉藤さんの会社では、アリインを抽出し、食品の味を向上させるパウダーとして商品化しています。このパウダーはにんにくの香りがしないため、どんな料理にも使いやすいです。
にんにくの歴史と進化
にんにくの進化とアリインの役割
5000年以上前、にんにくのご先祖は中央アジアに住んでおり、過酷な環境に適応するために糖を多く蓄えるようになりました。その結果、にんにくは糖度が高く、強い香りと刺激を持つようになりました。アリインとアリイナーゼが反応し、にんにくが傷つくとアリシンという物質に変化し、独特の香りを生じます。
進化の過程
- 中央アジアの過酷な環境:乾燥と寒暖差が激しい地域で生き残るために、にんにくは糖を蓄えるよう進化しました。
- 野生動物からの防御:高い栄養価を持つにんにくは、野生動物からの攻撃を避けるために、強い香りと辛味を持つようになりました。
高校生にんにく部 最強レシピ開発
にんにく水を活用した高校生の挑戦
福岡県中間市の希望が丘高等学校には「にんにく部」があり、彼らはにんにく水を使った新たなレシピを開発しました。天津飯や卵のオープンサンドなど、にんにく水と相性の良い料理を見つけ出し、その美味しさを広めています。
レシピ開発のプロセス
- 地元のスーパーで食材探し:うどん、お麩、アイスクリーム、ホットケーキミックスなど、様々な食材を購入し、にんにく水と組み合わせて新しいレシピを考案。
- 1か月の試行錯誤:フードスタイリストの新田亜素美さんの協力を得て、最終的に天津飯と卵のオープンサンドが完成しました。
「にんにく水」の使い方
様々な料理に応用できるにんにく水
「にんにく水」を使うことで、汁物や炒め物、卵料理のうまみとコクが増します。具体的な使用方法として、500mlのお湯ににんにくスライス2~3枚を入れて5分煮ることで、だしを減らしても美味しく仕上がります。炒め物や卵料理にも同様に応用できます。
応用のポイント
- だしの代わりに:にんにく水は和洋中問わず、どんな料理にも応用可能で、だしやブイヨンの代わりとして使用できます。
- 炒め物の隠し味:炒め物に加えることで、料理全体に深みとコクをプラスします。
- 卵料理のふんわり感:卵を溶く際ににんにく水を加えることで、ふんわりとした食感と豊かな風味が引き立ちます。
にんにく水を使った美味しいレシピ紹介
にんにく水の新しい使い方を学んだら、ぜひ実際に試してみたいですよね。ここでは、にんにく水を使った簡単で美味しいレシピをいくつかご紹介します。にんにくのうまみとコクを活かした料理で、毎日の食卓を一段と豊かにしてみませんか?
にんにく水を使ったカレー
にんにく水を使ったカレーは、通常のカレーよりも深いコクとうまみがあり、一度食べたらやみつきになること間違いなしです。
材料
- 鶏肉:200g
- 玉ねぎ:1個
- にんじん:1本
- じゃがいも:2個
- カレールー:1箱
- にんにく水:500ml
作り方
- 材料の準備:鶏肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを適当な大きさに切ります。
- 玉ねぎを炒める:鍋に油を熱し、玉ねぎを透明になるまで炒めます。
- 鶏肉を炒める:玉ねぎに鶏肉を加え、色が変わるまで炒めます。
- 野菜を加える:にんじんとじゃがいもを加え、さらに炒めます。
- にんにく水を加える:500mlのにんにく水を鍋に加え、野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
- カレールーを加える:カレールーを加え、さらに煮込みます。ルーが溶け、全体に味が馴染んだら完成です。
にんにく水で作るふんわり卵焼き
ふんわりとした食感と豊かな風味が特徴のにんにく水を使った卵焼きは、朝食やお弁当にぴったりです。
材料
- 卵:3個
- にんにく水:大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- 塩:少々
作り方
- 卵液の準備:ボウルに卵を割り入れ、にんにく水、砂糖、塩を加えてよく混ぜます。
- 卵を焼く:フライパンに油を熱し、卵液を流し入れます。中火でふんわりと焼き上げます。
まとめ:にんにくの新しい魅力を発見しよう
今回の「あしたが変わるトリセツショー」では、にんにくの新しい使い方とその隠れたパワーが紹介されました。にんにく水を使うことで、料理のうまみとコクが格段にアップし、家庭料理がプロの味に変わります。ぜひこの新発見を試して、日々の料理をさらに美味しく、楽しくしてみてください。にんにくの新しい魅力を発見し、家庭料理に取り入れることで、毎日の食卓がもっと豊かになります。
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